VPSのおすすめ8選!OS別にスペック・料金・サポート体制を比較

VPSとは

VPS(Virtual Private Server)とは、1台の物理サーバー上にユーザーごとの仮想サーバーを構築し、提供するサービスです。
日本語では、仮想専用サーバーと呼ばれます。

仮想サーバ(かそう・サーバ)

1台のコンピュータを中央演算装置(CPU)やメモリ、ディスクをまとめて仮想的に複数の領域として分割し、それぞれがあたかも1台のコンピュータのように複数台の仮想的なコンピュータとして、それぞれに異なる別のOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションソフトを同時に実行させる技術を使用したサーバのことを言います。

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VPSでは管理者権限が付与されるため、サーバー内部の構成を自由にカスタマイズすることができます。
また、1台の物理サーバーをユーザーが占有する「専用サーバー」と比べると、パフォーマンスは劣るものの、ランニングコストが安価になります。
性能や自由度が比較的高く、コストが比較的安いというメリットがあるため、法人・個人問わず利用が広がっています。

VPSとレンタルサーバー(共用サーバー)の違い

VPSとよく比較されるのが、「レンタルサーバー(共用サーバー)」です。
1台の物理サーバーを複数のユーザーで共有する点は、VPSもレンタルサーバーも同じです。
VPSはユーザーごとに独立したサーバー領域を作成するため、他のユーザーの影響を受けにくくなります。
レンタルサーバーはCPUやメモリなどのリソースを他のユーザーと共有するため、他のユーザーの影響を受けやすくなります。
また、レンタルサーバーではサーバーの設定を自由に行うことはできませんが、VPSには管理者権限が付与されるため、設定や構成を自由に変更することができます。

VPSを選ぶ3つのポイント

サーバーOS

VPSを選ぶ際には、まず「Windows系」と「Linux/Unix系」の2種類のサーバーOSのうち、どちらを使用するかを決める必要があります。
IISやMicrosoft SQL ServerなどのMicrosoft製品を利用する場合や、MT4などのFXのソフトを利用する場合は、Windows系がオススメです。
Windows系を選ぶ理由がない場合は、Linux/Unix系を選択することが一般的です。

サーバースペック

サーバーOSを選択したら、自分のサーバー用途で必要なスペックを見積り、コストパフォーマンスの良いサービスを選びましょう。
サーバースペックには「メモリ」「CPU」など様々な項目がありますが、最初にメモリ容量を決めることをオススメします。
メモリが不足すると、VPSの動作が重たくなる・不安定になるといったトラブルに繋がってしまうため、メモリ容量は最も重要です。
メモリ容量が決まったら、他のスペックについても考えましょう。
同じメモリ容量でも、サービスによって「CPUのコア数」「ディスクのタイプ(SSDかHDDか)」「ディスク容量」などが異なります。
一般的に、CPUのコア数が多くなるほど同時に行える処理の数が増え、ディスクはSSDかつ容量が大きいほうが高速に処理を実行できます。

サポート体制

サーバーを利用する上で、OSやスペックのほかに重要な要素が、サポート体制です。
VPSはユーザー自身でサーバー運用を行うサービスであるため、基本的にサーバー内部についてのサポートは受けられません。
しかしながら、「サーバーに繋らなくなった」「動作が遅く感じる」といったトラブルが発生し、サポートに問い合わせることも考えられます。
電話やメールなど複数の問い合わせ方法を選択できる、問い合わせを24時間受け付けているなど、サポート体制が充実しているサービスは安心して利用できますね。
さらに、サポート体制には、サービス提供元の信頼性や運営実績も重要なポイントです。
信頼性の高いサービス提供元は、迅速かつ適切な対応を期待できるだけでなく、サーバーの安定性やセキュリティ面にも配慮しているため、安心してサーバーを利用することができます。
複数のサービスで悩んだ場合は、各サービスのサポート体制を比較し、充実したサポートが期待できるかどうかを条件に決めるのも良いでしょう。

VPSのおすすめ8選

Windows系VPS

サービス Winserver KAGOYA CLOUD VPS さくらのVPS ConoHa VPS
プラン

VPS23-1G

メモリー1GB

W1G

WIN1GB

初期費用

無料

無料

無料

無料

月額料金

1,155円

913円

1,210円

1,210円

メモリ

1GB

1GB

1GB

1GB

CPU

3コア

1コア

2コア

2コア

SSD

120GB

35GB

50GB

100GB

サポート

・電話
・メール

・電話
・メール

・メール

・電話
・メール

トライアル期間

14日間

なし

14日間

なし

支払方法

・クレジット
・口座振替
・銀行振込

・クレジット
・口座振替

・クレジット
・口座振替
・銀行振込

・クレジット
・プリペイド

運営会社

アシストアップ株式会社

カゴヤ・ジャパン株式会社

さくらインターネット株式会社

GMOインターネットグループ株式会社

公式サイト

Winserver

KAGOYA CLOUD VPS

さくらのVPS

ConoHa VPS

※表示価格は税込
※メモリ容量1GBのプラン、契約期間1ヶ月の料金で比較
Windows系VPSのおすすめ
  • Winserver
  • Winserverは、優れたコストパフォーマンスと、充実のサポート体制が魅力のサービスです。
    Windows系VPSを始めて使う方は、2週間無料トライアルで使い勝手を試してみましょう。


  • KAGOYA CLOUD VPS
  • 低価格かつ柔軟性の高いサービスを求めている方には、KAGOYA CLOUD VPSがオススメです。CPUのコア数やSSDの容量は他社よりも少ないですが、価格が安く、1日単位で使えます。

Linux/Unix系VPS

サービス ミライサーバー KAGOYA CLOUD VPS さくらのVPS ConoHa VPS
プラン

VPS1G

メモリー1GB

1G

1GB

初期費用

無料

無料

無料

無料

月額料金

715円

550円

880円

1,065円

メモリ

1GB

1GB

1GB

1GB

CPU

2コア

1コア

2コア

2コア

SSD

70GB

25GB

50GB

100GB

サポート

・電話
・メール

・電話
・メール

・メール

・電話
・メール

トライアル期間

14日間

なし

14日間

なし

支払方法

・クレジット
・口座振替
・銀行振込

・クレジット
・口座振替

・クレジット
・口座振替
・銀行振込

・クレジット
・プリペイド

運営会社

アシストアップ株式会社

カゴヤ・ジャパン株式会社

さくらインターネット株式会社

GMOインターネットグループ株式会社

公式サイト

ミライサーバー

KAGOYA CLOUD VPS

さくらのVPS

ConoHa VPS

※表示価格は税込
※メモリ容量1GBのプラン、契約期間1ヶ月の料金で比較
Linux/Unix系VPSのおすすめ
  • ConoHa VPS
  • 12ヶ月以上の長期利用を検討している方には、ConoHaがオススメです。
    1ヶ月料金は他社に劣るものの、36ヶ月などの長期利用であれば「VPS割引きっぷ」という割引が適用されてお得になります。


  • ミライサーバー
  • ミライサーバーは、コストパフォーマンスの高さと、2週間の無料トライアルが魅力のサービスです。
    プランも豊富に用意されており、1・2・4・6・8・16・32・64GBの8つのメモリ容量から選べます。

VPSに関するよくある質問

契約前にVPSを試すことはできますか?
トライアル期間のあるサービスなら、契約前にVPSの動作環境を試すことができます。
今回紹介したVPSのうち、「Winserver」「ミライサーバー」「さくらのVPS」には、14日間のトライアル期間があります。
VPSを利用するためにはどのような知識が必要ですか?
VPSを利用するためには、サーバーについての知識や技術が必要になります。
自分好みの細かな設定ができる一方、初期構築から日々の運用まで、サーバー運用のための様々な作業を自分で行う必要があります。
サーバーの知識や技術に不安のある場合は、運用代行のサービスを別途契約するか、用途によってはレンタルサーバー(共用サーバー)を利用するのがオススメです。

まとめ

  • 今回は、VPSの概要や選び方を説明し、おすすめのVPSを8つ紹介しました。
  • VPSは、物理サーバー上に構築された仮想サーバーのうち1つを占有して利用するサービスです。
  • 自由度とコストパフォーマンスが高いため、VPSは幅広い用途で使用されています。
  • VPSを選ぶ際には、「Windows系」「Linux/Unix系」の2種類のサーバーOSからどちらかを選択します。
  • サーバーの用途に合わせてスペックを見積もり、サポート体制などの要素も加味して、自分にピッタリのVPSを選びましょう。
※今回紹介したVPSの運営会社は、登録電気通信事業者もしくは届出電気通信事業者です。